こんにちは。フミです。
今回は不動産投資をするにあたって悩むところだと思われる、個人でやる方がいいのか、それとも法人でやる方がいいのかというテーマについて書きたいと思います。
様々な見解がありますので一概には言えませんが、私なりの考え方を書きたいと思います。
目次
個人のメリットデメリット
シンプルでわかりやすい
個人的な一番の理由でもありますが、個人事業主の場合は本当にわかりやすいというのがメリットです。
法人のような煩わしい事も多くありません。
会計もちょっとしたソフトを購入してくれば、あまり困らずに済みますので、税理士さんに依頼せずとも自分で確定申告をすることも可能です。
そういった意味から非常にシンプルでやりやすいと言えます。
儲けがすべて自分のもの
当たり前に思うかもしれませんが、個人事業主の場合、利益は全て自分のものとなります。
逆に法人の場合は個人の所有物ではないので、個人的な使用はできません。
なので会社がいくら儲かっても、オーナーがすべて自分のものになるというわけではない為、個人事業主は頑張れば頑張った分だけ自分に跳ね返ってきます。
税率が高い
不動産投資を始めるときに個人法人で一番悩む理由がこの税率の高さです。
個人の場合は累進課税の為、稼げば稼ぐほど高くなり、最大で45%の所得税となります。
これに加えて住民税が10%かかる為、半分以上の税率となります。
不動産投資は帳簿利益が大きくなる傾向があるので、どうしてもこの税率が経営を逼迫させてしまいます。
節税方法が限られている
個人の場合、経費にできる枠組みも法人に比べ少なくなっております。
その為、節税をしようとしても実際にできる事は非常に少なく、対策がとりにくい傾向にあります。
代表的なものですと、小規模事業共済や青色申告特別控除、青色専従者などがありますが、大きく節税できるものは限られています。
国民年金と国民健康保険になる
サラリーマンなどと違って、個人事業主の場合は国民年金と国民健康保険に加入となります。
厚生年金と比べて国民年金は支給される額が少ないですし、国民健康保険は所得に応じて上がっていきますので、支払いが大変になる傾向があります。
法人のメリットデメリット
法人税が個人に比べ税率が低い
法人の場合、大きく利益800万円を境に税率が変わります。
法人の実効税率は計算方法が複雑な為、詳しくは書きませんが、800万未満の部分は23%前後、800万を超える部分に関しては33%前後の税率が課せられます。
なので個人と比べ有利と言えます。
節税方法が広い
法人の場合、経費算入できる項目が個人に比べ多いのが特徴です。
その為、結果的に節税ができる幅が大きくなります。
また、倒産防止共済など大きく外部留保ができる点もメリットと言えます。
信用がある
個人も法人も仕事をやっている事に変わりはないのですが、銀行さんなどから見るとやはり法人の方が信用があるようです。
一般論から見れば、個人経営よりも株式会社〇〇という方がしっかりしているように見えてしまうのはある程度仕方のない事なのかもしれません。
売上がなくても税金がかかる
法人のデメリットとして、まだ売り上げが0にも関わらず税金がかかります。
つまり赤字でも住民税の均等割りなどの税金がかかるという事です。
会社立ち上げ当初や、まだ売り上げが全然立たなくて赤字経営の場合だと厳しい支払いになります。
色々と手間が多い
個人と比べ、色々と細かい手間が多くなります。
給与を頂けば振り込み、保険料、厚生年金の按分、源泉などの作業がありますしそれ以外にも色々とやらなければいけない事が多くなります。
また、会社を立ち上げると郵便物も異様に多くなります(笑)
税理士費用がかかる
個人であれば、自ら確定申告を実施する事はそんなに難しい事ではありませんが、法人となるとそうはいきません。
出来ない事はないと思いますし、実際やっている人もいますが、あまり現実的ではなく税理士さんにお願いするケースがほとんどだと思います。
そうなれば税理士報酬も発生しますので、経費が多くなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
どちらも当然メリットデメリットはありますが、事業として大きく拡大していくなら法人の方がメリットは大きいと思います。
個人の場合は、そこまで大きくやるつもりはなく、2,3棟位でいいという考えであれば費用をかけてまで法人を設立するメリットは大きくないかと思います。
規模拡大を目指し、様々な手法に対応しつつ、税理士さんと相談をしながら一つの事業としてやっていくのであれば法人としてやっていくのは大きなメリットと言えます。
逆に小さくやって借入もあまり多くなくやっていきたいのであれば、個人事業主のままの方が色々と手間も少なく、楽な運営ができると思います。
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