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こんにちは。フミです。
今回は事業実態の把握について書きたいと思います。
不動産関係に限らず、多くの個人事業者の方が意外と自分の事業実態を把握していない事が多いなと感じる事があります。
大企業となれば、専門の方もついているでしょうからまたちょっと違うのかもしれませんが、個人事業、ないしは中小企業レベルだと、社長、オーナーが事業の把握をしていないのは致命傷になりかねません。
ですが、実態としては社長さんがどんぶり勘定なパターンはかなりあります。
特に数字把握となると苦手な人が多い感触です。
いくつか例を挙げますと、
【売上が入ると使ってしまう人】
ちょっと大きい仕事が入ったり、上手くまとまった時に大きい買い物をしたり、散財したりして、税金を払えなくなるという人が少なからずいます。
納税資金はプールしておかなければいけません。
また、会社のお金なのに私的流用している場合も多くあります。
この場合、融資などを受ける際にあまり良くない事になります。
【損益、バランスシートを理解していない】
これも多いと感じますが、自分の会社の利益状況を把握していない場合があります。
そして決算間近になり、利益が出ていると何とかしろという指示をするパターンが多いです。
この時点で利益予測をしていない事がわかります。
また、貸借対照表、通称バランスシートともいいますが、自分の会社の体力を示す指標です。
これを把握していない為、銀行から融資を得る時に苦労する事が多いです。
また、利益をつぶす事に一生懸命な人は、自己資本が上がらず、体力のない会社のままである事が多いです。
ゆえに不動産投資の場合、融資を得続ける事が難しくなり、規模拡大が出来なくなります。
【減価償却を理解していない】
減価償却は実際に出ていかない経費という事で知られている事ですが、資産を売却したりした際には結局トータルで見れば同じになります。
例えば1000万で資産を購入し、減価償却をして1円になり、999万9999円は経費になり、利益の圧縮になったとします。
その後同じく1000万で売ろうとした場合、償却した分資産価値は下がっていますので、999万9999円が売却益となり、結局同じくらいの税金を支払う事になります。
累進課税やその時の利益状況で多少差はありますが、原理原則として利益の前借をしているだけという認識が成り立ちます。
また、不動産投資の場合、対応年数切れの物件の場合、短い期間で償却をとる事ができますので、最初の5年位まで利益が出にくい状態が続きますが、償却が終わった後利益が増えますので、トータルで見ればこちらもあまり変わらないという事になります。
一部ご紹介しましたが、こういった現象はよくある事ですので、自分の事業実態を把握する事は経営者として最低限やらなければいけない事です。